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詐欺

【2023年最新版】結婚詐欺に遭ったらどうするの?詐欺にあたる事例や手口、対処法など徹底解説

世間を賑わせた、キャリア警察官になりすまして「結婚詐欺」を働いたニュースをご存知でしょうか?昨今、出会ってすぐに結婚の意思を伝え、金銭や資産を奪う、結婚詐欺の被害が多数報告されています。事前に被害を最小限に留めるため、詐欺の対策や事例をご紹介します。この記事が、被害に遭ってお困りの方の一助となれば幸いです。

【2023年最新版】結婚詐欺に遭ったらどうするの?詐欺にあたる事例や手口、対処法など徹底解説

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先日、妻子持ちにも関わらず、キャリア警察官になりすまして「結婚詐欺」で約200万円を騙し取ったという世間を賑わせたニュースをご存知でしょうか?

詐欺師は、知人から盗んだ警察官の制服を着用したり、警察手帳を所持しているなど、事前の仕込みをしっかりと行った上で、被害者から大金を騙し取ったのです。

さらに、4年間もの間、家族と被害者を騙し続けた上に、被害者の両親に結婚の挨拶をするなど、卑劣なやり口で詐欺を働いていました。

このように、公務員などの安定した職業に就いていると語ったり、出会ってすぐに好意や結婚の意思を伝えたり積極的なアプローチをすることで、金銭や資産を奪う「結婚詐欺」の被害が多数報告されています。

実際に、トラブルに巻き込まれた際、事前に対策や事例を学ぶことで、被害を最小限に留めることにも繋がるのです。

この記事では、結婚詐欺から身を守るためにも、次のような項目をわかりやすく解説していきます。

「結婚詐欺とは何か」
「結婚詐欺の手口や事例」
「結婚詐欺を未然に防ぐための対策」
「結婚詐欺を見分ける方法」
「結婚詐欺に遭った場合の対処法」
「被害に巻き込まれた際の相談先」

この記事が、結婚詐欺についての対策を学びたい方や被害に遭ってお困りの方の一助となれば幸いです。

結婚詐欺とは

「結婚詐欺」とは、「結婚する意思がないにも関わらず、結婚を匂わせ異性に接近し、金銭や財産を騙し取る詐欺の一種」です。

詐欺師は、被害者を信じさせ、大金を奪うという目的を達成するため、結婚式場の下見を提案したり、両親に挨拶するなど、積極的なアプローチを行います。

被害者と信頼関係を築き、親密になったところで、「結婚前に借金を精算したい」「両親の入院費が必要になった」などの理由で、金銭や財産を要求するのです。

詐欺師の手口に騙された場合、金銭や財産は返されることなく、持ち逃げされ、連絡が途絶えてしまいます。

結婚詐欺は、多額の金銭を失ってしまったことはもちろん、恋愛感情を弄ばれ、信じていた相手から騙されたということで、精神的にも傷付けられてしまうのです。

近年では、コロナ渦を通しユーザー数が急増した次のようなツールを通し、アプローチを取ってくる事例も増加しています。

  • SNSのDM(ダイレクトメッセージ):Instagram(インスタグラム)・Facebook(フェイスブック)・Twitter(ツイッター)・TikTok(ティックトック)
  • マッチングアプリ(出会い系サイト・出会い系アプリ)

特に、SNSやマッチングアプリなどで外国人を装った詐欺事案についても、近年多数報告されています。

オンラインだからと油断せず、インターネットを通じた出会いにも十分な注意を払いましょう。

時代や利用者のニーズに合わせた詐欺の手法や詐欺に遭わないための対策を学び、詐欺の被害を未然に防ぐことが重要です。

ポイント

婚活中の異性をターゲットにしたものを「婚活詐欺」と言う。

どこからが結婚詐欺になる?

「結婚詐欺」は、10年以下の懲役が課せられる、刑法上の「詐欺罪(刑法246条)」に該当します。

結婚詐欺にあたる条件は、次の通りです。

「結婚する意思がないにも関わらず、結婚する意思があると嘘をつき、騙されて錯誤に陥った相手から財産や財産上の利益を得る行為が結婚詐欺にあたる行為」

具体的には、次のようなケースを指します。

  • 結婚するつもりがないのに関わらず、「結婚する」という嘘をつき、お金や財産を取る行為
  • 被害者を騙した状態で、消費者金融やカード会社、友人・知人などからお金を借りさせたり、ローンを組ませる行為
  • 被害者を騙してお金や財産を取るため、詐欺に協力した場合

特に、結婚の意思があるかどうかは判断しにくく、口約束の場合、詐欺師は言い逃れする可能性もあります。

そのため、詐欺師がついた嘘やどのくらいお金を渡したかなどを証明できる証拠を速やかに確保することが重要です。

身元証明書が偽物である証拠
相手が既婚者であることや別の婚約者・彼女がいたことを示す証拠
伝えられた住所・氏名・学歴・勤め先などが嘘であるという証拠
お金を貸した借用書や貸した理由を記載したメモ
お金を貸した日付や金額が記載されたメモ
振込履歴

ただし、金銭や財産の実害が出ていない場合や被害者が自分の意思でお金を渡している場合は、詐欺罪に該当しないため、ご注意ください。

結婚詐欺に遭いやすい人や場所

「結婚詐欺」では、次のような場所やツールで、詐欺のターゲットに接近します。

結婚相談所
婚活パーティー(お見合いパーティー)
婚活専用アプリ
恋愛向けマッチングアプリ(出会い系サイト)
SNSのDM(ダイレクトメッセージ)(Instagram / Facebook / Twitter など)

容姿端麗高スペックという誰もが思い描くような理想の相手であったり、出会ってすぐに交際・結婚を匂わせたり、大袈裟に褒めるなどの積極的なアプローチがあった場合、注意が必要です。

詐欺師は巧妙な話術や心理的操作をするため、誰もが詐欺に巻き込まれる可能性があります。

次の条件に当てはまるなと感じた方は、事前に意識することが重要です。

「結婚詐欺」に遭いやすい人の特徴詳しい内容
1. 交際相手に見た目や若さを求める人特に、SNSやマッチングアプリでは、他人の写真を使用したり、実際に美男美女を用意して、騙してくる場合もあるため、注意が必要
2. 失恋したばかりの人寂しさから早く次の相手を探そうとしてしまい、安易に交際に応じてしまいやすい
3. お金に余裕がある人詐欺師は、大金を奪うことを目的としているため、ターゲットに狙われやすい
4. 結婚に強い憧れがあったり、結婚を急いでいる人年齢周りのプレッシャーから焦って冷静な判断ができない傾向にあるため
5. 現在の状況に孤独や寂しさを感じている人優しくされたり、愚痴を親身になって聞いたりするうちに、詐欺師に漬け込まれてしまう
6. 社会的地位がある人プライドが高く、間違いを認めるのが苦手で、周りに相談できない方も多い傾向にあることから、その盲点を詐欺師にコントロールされやすい
7. 自分は詐欺に遭わないと思っている人詐欺師の嘘を見破ってやろうと話を聞いてしまったり、矛盾点を突こうとメッセージのやり取りすることは危険

結婚詐欺の流れ

こちらの章では、「結婚詐欺」の流れや特徴についてご紹介します。

前提として、詐欺師は相手の感情を操るプロです。

「話が上手すぎる」と、少しでも違和感を抱いたり、過度に相手を褒めたりコントロールしてくるため、「結婚詐欺ではないか」と疑いを持つ必要があります。

家族や友人、信頼できる方と共有し、注意喚起し合うことで、詐欺の被害を未然に防ぎましょう。

積極的なアプローチで好意があるフリをして近づいて来る。甘い言葉やお世辞をストレートに使うテクニックを用いる。
レスポンスの早さや細かい気配り、プレゼントなど相手の喜ぶツボを押さえ、恋人関係になるよう仕向ける。
交際をはじめ、信頼関係を構築する。その際、2人の将来や結婚を匂わせる。
親密になると「両親が事故に遭った」「事業に失敗して」など、さまざまな理由でお金を借りたり、ローンを組ませようとする。
さらにお金を奪うため、甘い言葉や心理的に揺さぶり、お金の要求をエスカレートさせる。
借りたお金を持ち逃げし、連絡が取れなくなる。

結婚詐欺の手口や入金の口実

「結婚詐欺」において、詐欺師は対象者(被害者)から金銭を騙し取るため、さまざまな口実を用いてきます。

事前に詐欺の手口を学び、トラブルから大切な資産を守るためにも、代表的な入金口実を5つご紹介します。

万が一詐欺師の指示に従って振込をしてしまった際には、早急に警察などの専門機関に相談しましょう。

1. 緊急の医療費(事故の治療費・入院費用)

自分や両親、離婚した元夫・妻との子が急な病気や事故に遭ったと主張し、入院費や治療費を支払うためにお金を要求するケースがあります。

詐欺師は「時間がない」「すぐにお金を払う必要がある」などと、感情的なプレッシャーをかけるのです。

知り合って数ヶ月程度の人間に高額な治療費を要求される場合は、一度冷静になり、身近な人に相談することをおすすめします。

2. 借金の精算

詐欺師は、自身や家族の借金返済のため、被害者の共感を引き出し、お金を要求する場合があります。

架空の借金に苦しんでいると主張し、「助けてくれなければ、自分や家族が困難な状況に陥る。結婚はできない。」と、感情的な圧力をかけます。

借金の精算を肩代わりする場合、弁護士などの法律の専門家と相談し、法的な取り決めを行うことが賢明です。

3. 結婚式の費用

「素敵な結婚式を挙げるため」という口実にお金を要求する場合があります。

例えば、人気の会場の予約代ブランドドレスの衣装代ゲストへの引き出物代披露宴の飾り代・ゲストへ提供するコース料理代など、さまざまな理由でお金を入金させようとする手口に注意しましょう。

結婚式は愛する2人が協力して作り上げるものです。

結婚式場が不正請求していることも考慮し、請求費用が妥当なものか調べたり、実在する公式の結婚式場に問い合わせたりすることで、万が一のトラブルに備えることをおすすめします。

4. 会社の立て直し費用

「結婚詐欺」において、「自身の事業の失敗」を口実にすることがあります。

詐欺師は、架空の事業が失敗し、経済的な困難に直面していると告白し、お金を貸してほいいと要求するのです。

このケースでは、「あなたしか頼れない。事業を再建するために資金が必要。」と、被害者の同情心を親切心を利用するのです。

被害者にとって、詐欺師は「大好きな結婚予定の相手」ということで、軽い洗脳状態にあったり、その要求が正当なものか見抜くことができない可能性があります。

家族や友人などの身近な人に相談し、お金を貸しても良いのかアドバイスを仰ぎましょう。

5. 投資話やオンラインカジノ

「あなただけに教える儲け話」があると、FX(外国為替証拠金取引)やビットコイン(仮想通貨)の投資話を持ちかけられるケースが存在します。

詐欺師は、「信頼している知人がいるから安心して欲しい」と上手い言葉を掛けてきたり、偽造された画像(銀行残高や投資ツールの出入金表など)を提示してくることもあるため注意が必要です。

あなたの大切なお金を掛けるため、サービスについてきちんと調べたり、【理解できないものに投資しない】ということを心掛けましょう。

結婚詐欺師の特徴や見分け方

「結婚詐欺」において、詐欺師が金銭を騙し取るために利用するのは、ターゲットの「恋心」です。

被害者の心を操るため、被害者が「欲しい言葉」を囁き、「魅力的な人物像」を装います。

こちらの章では、詐欺師の特徴について、代表的な6点をご紹介します。

1. あなたの理想を超える相手である

昨今、インターネットが発達したことで、婚活サイトやSNSで被害者のことを入念にリサーチすることで、理想的な相手を装うケースがあります。

特に、審査のない婚活サイトやプライベートアカウントにしていないSNSは、詐欺師にとって、情報を盗み放題な状態です。

「結婚詐欺」の場合、入念に事前準備をした上で、大金を奪おうと画策する傾向が高いため、インターネットの使い方には慎重になる必要があります。

2. 相手があなたよりかなり年下の美男美女

相手があなたより一回りも年下かつ美男美女の場合、本当に自分に釣り合っているのかと、詐欺の可能性を疑うことが大切です。

年下で容姿端麗な人物がアプローチしてくる理由に、同世代に比べ、一回り年上の方が奪い取れるお金が大きいという点が挙げられます。

詐欺師は、若さと活気という魅力を武器に、《支援を求める形》で金銭を要求された場合には、一旦冷静になり、状況を客観視しましょう。

3. 高学歴で社会的地位がある、いわゆるハイスペック

被害者を安心させるため、高学歴・高収入で社会的地位があるような「ハイスペック」な人物を装います。

また、誰もが憧れる、次のような職種になりすます傾向が高いです。

投資家・客室乗務員・モデル・医師・パイロット・公務員・弁護士・社長

共通項として、お金に余裕があり、セレブのような華やかな生活を送っていたり、海外旅行・海外出張によく出向くと嘘をつく場合があります。

婚活パーティやマッチングアプリのプロフィールがハイスペック過ぎる人物・自分に比べ文不相応な場合には注意しましょう。

4. 家に招待しない・過去を隠す・家族友人を紹介しない

詐欺師は、自分の正体を隠すため、自身のバックグラウンドをはじめとする個人的な話を避けたり自宅に招待しない傾向が高いです。

特に、招待が露呈してしまうという都合の悪さから次のようなケースがあるため、ご注意ください。

出身学校(小学校〜大学)を隠す
学生時代や地元の友人(幼少期)に会わせない
昔の写真(学生時代のアルバムなど)の提供を拒む
卒業証書の提供を拒む
自宅に招待しない
家族に会わせない

そのため、結婚したいお相手に、疑問点を質問し、きちんとコミュニケーションを取ることで、相手のバックグラウンドを上手く読み取ることが重要です。

重ねて、大金を奪うという目的のため、お金で雇った同業者や劇団員が親や友達に扮しているケースにも警戒しましょう。

5. 2人が交際している証拠を残さない

詐欺が発覚した場合、重要な証拠になってしまうため、詐欺師はとにかく写真撮影を避けます。

また、詐欺師の特徴として、身バレを防ぐため、撮影した写真をSNSに投稿することを嫌がることも挙げられます。

写真以外にもお金を借りた借用書をはじめとする、「記録に残す」ということを嫌がるという点を詐欺師であるか否かの判断基準にすると良いでしょう。

結婚詐欺に遭わないための防犯対策

こちらの章では「結婚詐欺」に遭わないための防犯対策について、4つご紹介します。

特別なことではなく、すぐにでもできる簡単な防犯対策を積み重ねることで、詐欺の被害から身を守ることに繋がるでしょう。

1. 金銭を要求してきた場合、周囲の人間に紹介する

「結婚詐欺」で金銭の要求をしてきた場合、実際に支払いをする前に、家族友人信頼できる人に相談しましょう。

特に、投資など専門知識が必要な分野を名目にされた場合には、第三者からの査定・助言を聞くことで、話の妥当性を確かめることが重要です。

相手からお金を要求された経緯を他の人に話すことで、【冷静な状況判断】【客観的なアドバイス】を受けることができ、詐欺の兆候を見逃すことが少なくなるのです。

さらに、相手が急いでお金の振込を迫る場合、きちんとした取引(借用書の作成など)を行うため、弁護士に相談することを提案してみてください。

本当にお金を返すつもりがあるなら、この提案には同意するはずです。

2. SNSの投稿に注意する

「結婚詐欺」の詐欺師は、大金を奪うため、Instagram(インスタグラム)をはじめとするSNSの投稿を見てターゲットにするか判断されるケースが多いです。

海外旅行高級車自宅の様子ペットブランド物など、経済的余裕を感じる投稿には注意しましょう。

身内のみ閲覧可能なプライベートアカウントに設定することに加え、身元の分からないアカウントのフォローを承認しないということを徹底することをおすすめします。

また、SNSのプロフィール写真においても、個人の情報が判るもの(自宅前や勤務先で撮影したもの、社章などのバッジを身につけた写真)を避けると良いでしょう。

3. 相手についての情報を詳しく聞いてみる

結婚を考えている交際相手に不審な点がある場合、相手との会話の中で、次のような情報を収集しましょう。

複数の項目で違和感を感じた場合、不自然ではないか、と詐欺の可能性を疑い、金銭の要求には応じないことが懸命ではないでしょうか。

  • 実際に働いている会社や仕事内容
  • 両親はどこに住んでいるのか
  • 免許証・社員証などの身分証明書を確認できるか
  • 名刺をもらえるか
  • アルバムや過去の写真を見せてもらえるか
  • 自宅に招かれるか
  • 友人や両親に会わせてもらえるか
  • ツーショットの写真を撮らせてくれるか
  • SNSに自分との写真を投稿することを嫌がらないか

4. Googleの画像検索で相手について検索する

「結婚詐欺」の犯人は、InstagramをはじめとするSNSや出会い系アプリにおいて、対象者(被害者)を騙す際、不正ダウンロードした他人の写真を使用している傾向が高いです。

詐欺師は、赤の他人の写真を使用することで、信頼感を持たせたり、正体が露呈しないよう正体を偽装しています。

Googleの画像検索した際に、全く同じ写真の人物が違う名前で活動していたり、同じ写真が複数枚出てきた場合には、詐欺の可能性が高いです。

詐欺師から身を守るためにも、あらかじめ写真を画像検索してみましょう。

画像検索方法

画像検索する場合、Googleの画像検索の機能を利用するのがおすすめです。簡単な手順となっているため、一度試してみてください。

1. まずは、やり取りをしている相手のプロフィール写真を保存またはスクリーンショットしましょう。

2. スマートフォンまたはパソコンのウェブブラウザ(Google ChromeやSafariなど)を開き、「Google画像検索」と検索。

3. 「画像で検索」と表示されるカメラマークのアイコンをクリックします。

4. 「ファイルをアップロード」ボタンを押し、検索したいプロフィール写真の保存した画像またはスクリーンショットを選択し、アップロードしましょう。

5. アップロードが完了すると、自動的に画像検索の結果が表示されます。

プロフィール写真と同じ人物の写真が検索結果に表示されている場合、詐欺の可能性が高いです。

絶対に相手の金銭の要求に応えないよう徹底しましょう。

結婚詐欺に遭ったらどうすればいい?

こちらの章では「結婚詐欺」に遭ったらはじめにやるべきことについて、ご紹介します。

前提として、詐欺は罰せられるべき犯罪です。

また、信頼できる人間に相談したり、詐欺の相談窓口最寄りの警察へ助けを求めることで、被害の拡大を防止することに繋がります。 

1. 素早く証拠を確保する

「結婚詐欺」の被害金額を取り返すためにも、素早く証拠の確保を行いましょう。

弁護士や警察、国民生活センターに解決するよう動いてもらうためには、何より証拠が大切です。

次の情報を迅速に確保しましょう。

  • 詐欺師とのメッセージのやり取り記録
  • 詐欺の取引日時
  • お金を貸した借用書・貸した理由を記載したメモ
  • 詐欺師の口座への振込記録(取引履歴)
  • 詐欺師の情報(電話番号やメールアドレス、顔写真など)
  • 詐欺師のSNSのアカウント情報
  • 身元証明書が偽物である証拠(伝えられた住所・氏名・学歴・勤め先などが嘘であるという証拠)
  • 相手が既婚者であることや別の婚約者・彼女がいたことを示す証拠

2. 詐欺師と同棲したり、合鍵を渡している場合、早急に貴重品を確保する

交際している相手が詐欺師であることが発覚した際に、証拠確保と並行して、ご自身の貴重品の確保を早急に行いましょう。

詐欺師に自分の正体が発覚したと悟られた場合、あなたの銀行キャッシュカード・通帳をはじめ、クレジットカード・デビットカード、実印、身分証などを持ち逃げされる可能性があります。

合鍵を渡している場合には、即座に鍵を交換するなどの対策を講じることが重要です。

何か見落としがあり、被害が拡大するのを防ぐため、家族や友人、信頼できる方に助けを求め、1人で解決しないよう心掛けましょう。

3. 詐欺師と連絡を取ろうとしない

詐欺師は、巧妙に被害者を騙すために連絡を続けるかもしれませんが、一切の応答をせず、メッセージをブロックするなどの対策を取ることが賢明です。

自分を騙したということで、詐欺師に対し、「返金してほしい」「弁護士や警察に相談する」と、感情的になったり挑発したりすることは避け、冷静に行動しましょう。

また、被害金返還のためにも、相手に詐欺に気づいたことを知られないことが重要です。

重ねて、SNSでやり取りした場合は、早期に詐欺師のアカウントを削除・ブロックされる可能性が高いため、慎重になる必要があります。

相手に気づかれないよう証拠を確保した後、そっとフェードアウトして、返金に向けた準備を進めることが大切です。

被害を大きくしないためにも、法律のプロである弁護士に相談し、今後の行動についてアドバイスをもらいましょう。

結婚詐欺の被害金返還のため銀行に連絡しましょう

「結婚詐欺」であることが判明し、詐欺師の指定口座にお金を振り込んでしまった場合、振込先の金融機関とのやり取りを行うことになります。

まずは銀行に連絡

各金融機関には「結婚詐欺」に遭ってしまった際に、連絡可能なヘルプデスクや相談ダイヤルが設けられています。

連絡先が分からない場合には、直接銀行に出向き、早急に対処することが重要です。

疑わしい口座なら銀行判断で口座凍結が可能

一般社団法人 全国銀行協会では、全ての銀行へ向け、「事務取扱手続」を通達しています。

この通達により、【振込先の銀行判断で詐欺であると確認できた該当の口座】を凍結(口座への出入金の停止と口座自体の解約)させることが可能です。

次のケースでは、速やかに口座が凍結される可能性があります。

凍結口座の残金は被害者に分配される

犯罪利用された疑いのある該当口座が一定の条件を満たすと【被害回復分配金】=凍結口座の残金を受け取ることが可能です。

被害回復分配金受け取りの流れ

詐欺被害者の【被害回復分配金】受け取りの流れについてご紹介します。

ただし、該当口座の口座残高により、受け取り金額が異なるため、被害額を全て受け取れるわけではありません。

重ねて、詐欺被害者が複数人いる場合、【被害回復分配金】は被害額に応じ、各被害者に配分されます。

ただし、詐欺師がすでに口座からお金を引き出してしまっており、口座残高が1,000円未満の場合、受け取りができないことをご了承ください。

被害回復分配金受け取りの流れ
1. 犯罪に利用された口座が凍結される。
2. 預金保険機構のホームページに該当口座の情報や口座名義人の氏名などが公開される。
3. 公開後、60日以内に口座名義人(=詐欺師)から「自己の権利行使」を主張する届出がない場合、預金の権利が消滅する。
4. 被害者からの「被害回復分配金支払申請」の受付が開始される。
5. 被害者は、90日の被害回復分配金支払申請の期間中に、振込先の金融機関に対して申請をする。
6. 金融機関が支払該当者を精査し、被害回復分配金受け取りとなる。

詐欺被害者が被害回復分配金を受けるための条件

詐欺被害者が【被害回復分配金】を受け取るためには、次の条件を満たしている必要があります。

  • 【被害回復分配金支払申請】を行っていること
  • 指定期間中に、振込先の金融機関へ申請すること

救済を受けられないケース

現金を詐欺師に手渡しした場合、救済措置の対象から外れるため、ご注意ください。

重ねて、現金をレターパックなど、現金書留以外の方法で郵送した場合、郵便法違反に該当し、罰金刑または懲役刑などの罪に問われる可能性があります。

現金書留以外の方法で郵送してしまった際には、郵便局に追跡番号を伝え、すぐに配達をキャンセルしてもらいましょう。

結婚詐欺に遭ったらどこに連絡するの?

こちらの章では、「結婚詐欺」について相談できる機関についてもご紹介します。

万が一トラブルに巻き込まれた際には、早急に下記の窓口にて助けを求めてください。

重ねて、ご自身で詐欺であるか判断がつかない場合、実際に振込をする前に、家族や友人、信頼できる人物に相談するよう心掛けましょう。

1. 国民生活センター・消費者ホットライン

「国民生活センター」とは、国が運営する【消費者のための独立行政法人】です。

消費者のための情報提供や調査・研究、消費者トラブルに関して法的解決手続も行っており、専門の相談員からアドバイスをもらえます。

「結婚詐欺」の被害に遭った場合、専門の相談員から【適切な対処方法】についてアドバイスがもらえたり、犯人の連絡先が判明している場合には、間に立って連絡を取ってもらえることも。

国民生活センターでは、【電話での無料相談】も可能なため、今後の対応について、アドバイスを仰ぐのも一つの選択肢ではないでしょうか。

消費者ホットライン

「結婚詐欺」について、どの機関に相談すれば良いかわからない場合、最寄りの相談先を紹介してもらえる消費者ホットラインに問い合わせましょう。

地方公共団体が設置している、消費生活センターや消費生活相談窓口を紹介してもらえます。

  • 電話番号:188
  • 受付時間:相談窓口により異なる
  • 通話料金:無料

2. 警察

「結婚詐欺」「詐欺罪」に該当する、厳しい処罰を受ける犯罪行為です。

警察に相談することを躊躇せず、冷静に次の情報を伝えましょう。

  • 「結婚詐欺」に遭った流れ
  • 被害額
  • 振込先情報(店番号・口座番号・氏名など)
  • 詐欺師の情報(詐欺師の特徴、メールアドレス、電話番号などの連絡先など)
  • 現在の状況

相談する際には、「#9110」に問い合わせましょう。

詐欺被害を的確に報告することで、相談内容に準じて、今度の対応や助言、詐欺師への警告・検挙などの措置を行ってもらえます。

※「110」は、すぐに警察官に駆けつけてもらいたい緊急の事件・事故などを受け付ける通報ダイヤルです。

3. 弁護士

「結婚詐欺」に遭い返金を求める場合、法的観点からのアドバイスが役に立つこともあります。

弁護士には、【法的関連で対応可能な業務や裁判所・審理の制限がない】ため、相談者の状況に最も適した手段で問題解決へ向けてアプローチすることが可能です。

煩雑な手続や書類作成を代行してもらえたり、金融機関との交渉被害者本人では詐欺師が応じない場合も、代理人として介入することでスムーズに借金問題を解決できたりすることもあります。

直接出向かなくても、LINEやフリーダイヤルでの電話相談を無料で受けてくれる法律事務所もありますので、活用してみるのも一つの手ではないでしょうか。

法律の専門家である弁護士の知識と経験を頼りに、「結婚詐欺」への適切な対応策を見つけましょう。

結婚詐欺の被害が拡大する前に弁護士へ相談しましょう

1. 「最適な解決方法」で問題解決へアプローチ

弁護士に相談することで、【法的観点から相談者の状況に最も適した解決方法を提案】してもらうことが可能です。

法律のプロに冷静に現在の課題を分析してもらい、今後の対処法についてアドバイスをもらいましょう。

重ねて、先にご紹介した通り、弁護士には、詐欺事案に関する業務の幅に制限はありません

従って、トラブルが裁判へ発展した場合にも、迅速で能率的な対応を行うことが可能です。

相談者ごとに合わせた対策を講じることで、「結婚詐欺」の解決へ向け、【効率的なアプローチ】を行えます。

特に、詐欺事案の解決を強みにしている法律事務所であれば、経験豊富相談実績も多く、相談者の頼もしいサポートとなることでしょう。

2. 被害金の返還請求手続を代理してもらえる

詐欺師から返金を求める場合、つまり詐欺問題解決には、スピード感を持って対処することが最も重要なポイントです。

しかし、警察や消費者センターでは、具体的な返金対応は望めず、限られた範囲内でのサポートとなります。

これらの機関は、詐欺事件の捜査や犯人の逮捕、適切な対処方法についてのアドバイスは可能ですが、被害金の返還請求は管轄外であるためです。

一方で、弁護士は、専門知識を要する【被害金の返還請求を請け負うことが可能】です。

詐欺師とやり取りする場合、弁護士の交渉力が加わることで、円滑に物事を進められるのも大きなメリットではないでしょうか。

3. 刑事告訴の手続をサポートしてもらえる

「結婚詐欺」の詐欺師を刑事告訴する場合、その手続や警察とのやり取りには、法的知識はもちろんのこと、【独自のノウハウ】が必要不可欠です。

弁護士に依頼することで、内容証明の送付警察への被害届提出、その後の対応まで一任できるなど、【スムーズな問題解決】【精神的負担を軽減する】一助となるのではないでしょうか。

さらに、刑事告訴する際の必要な書類の準備作成まで請け負ってもらえるため、相談者の時間と手間を削減することにも繋がります。

法律の専門家である弁護士の知識と経験を頼りに、あなたにとって最適な対応策を見つけましょう。

まとめ

ここまで、「結婚詐欺」について解説しました。

詐欺の被害を未然に防ぐためにも、次の4点を念頭に入れておく必要があります。

  • 金銭を要求してきた場合、家族や友人、専門家など周囲の人間に紹介する
  • 詐欺のターゲットに狙われないよう、インターネットの使い方やSNSの投稿に注意する
  •  交際の過程で相手の情報を詳しく聞き、違和感をそのままにしない
  • 入金する前に、Googleの画像検索で相手について検索し、詐欺の可能性を考慮する

重ねて、「結婚詐欺」の詐欺師は、巧妙な手口を用いてくるため、被害者は軽い洗脳状態にあったり、詐欺であるか判断がつきにくい状態にある傾向が高いです。

また、詐欺であるか判断が難しい場合には、周囲の人間がアドバイスしたり、本人が少しでも違和感を感じた際には、1人で問題解決しようとせず、第三者に相談することをおすすめします。

身近な人に打ち明けづらい場合はもちろん、これ以上被害を拡大させないためにも、警察・消費センターなどの公的機関弁護士などの専門家に相談し、アドバイスをもらうことが、詐欺被害解決への多いな一歩に繋がるのではないでしょうか。

※こちらの記事は、2023年9月18日時点の情報です。

お問い合わせ先

【XP法律事務所】

  • 代表弁護士:今井 健仁(第二東京弁護士会)
  • 所在地:〒104-0061 中央区銀座1-15-4 銀座一丁目ビル13階
  • TEL:0120-239-235(詐欺問題専用番号)
  • ホームページ:https://sagihigai-henkinsoudan.jp/illust02/02/g/lad/

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