詐欺
【2023年最新】異性を紹介される?交際あっせん詐欺の最新手口・事例や防犯対策など徹底解説!
皆さんは「交際あっせん(斡旋)詐欺」の詐欺事例をご存知ですか?本記事では、年々悪質化している交際あっせん詐欺とは何か・交際あっせん詐欺の手口や口実・被害に遭った場合の対応など、わかりやすく解説していきます。この記事が、交際あっせん詐欺の被害を防ぐための防犯対策を学びたい方や被害に遭ってお困りの方の一助となれば幸いです。
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皆さんは「交際あっせん詐欺」の詐欺事例をご存知ですか?
交際あっせん詐欺とは、「異性との出会いを持ちかけて、会員登録料金や保証金という名目でお金を騙しとる手法」のことです。
昨今のコロナ渦で、在宅時間やリモートワーカーが増加し、SNSやマッチングアプリによる出会いが増えたり、オンラインでの出会いが一般的になっていることで、詐欺被害が増加傾向にあります。
詐欺の手口は、年々巧妙かつ悪質化していることから、事前に注意事項や対策を学び、万が一のために備えておくことが重要です。
本記事では、交際あっせん詐欺とは何か・交際あっせん詐欺の手口や口実・被害に遭った場合の対応など、わかりやすく解説していきます。
この記事が、交際あっせん詐欺についての対策を学びたい方や被害に遭ってお困りの方の一助となれば幸いです。
交際あっせん詐欺(交際斡旋詐欺)とは
「交際あっせん詐欺(交際斡旋詐欺)」とは、異性を紹介すると称し、高額な仲介料や会員登録料金、保証金などの名目でお金を騙し取る手口のことです。
詐欺師は、雑誌やメール、出会い系アプリ、掲示板などを通じてターゲットを探し、架空の人物や企業を使って仲介すると装います。
交際あっせん詐欺では、主に「女性を紹介する」という形で行われることが多く、【40代〜60代の独身男性】が特に狙われる可能性が高いです。
ただし、SNSやマッチングアプリによる出会いの場が広がったことで、男性を紹介するケースも報告されており、男女問わず警戒する必要があります。
対象者(被害者)が仲介を申し込んだ場合、高額な登録料や保証金などの名目で複数回金銭を要求されますが、紹介された異性との交際が実現することなく、お金だけが詐欺師の手に渡ることがほとんどです。
また、実際に異性に会わせたり、偽物の写真を提供することで、対象者(被害者)を騙して多額の金銭を要求するケースも存在します。
多くの場合、手数料などの金銭だけ持ち逃げされ、連絡が取れなくなる(音信不通になる)ため、このような手口に注意しましょう。
交際あっせん詐欺の流れや特徴
まずは、交際あっせん詐欺の流れについてご紹介します。
詐欺師が詐欺のターゲットに選ぶのは、【40代〜60代の独身男性】が多い傾向です。
一般的な詐欺である場合、高齢者が狙われやすいと言われていますが、40代〜60代の独身男性が狙われやすい理由として、次の事柄が考えられます。
- インターネットなどで詐欺に関する情報を得る機会が少なく、判断を誤ってしまいやすい
- 年齢も重ねており、自分は騙されないと思っている方が多い
- 職場での地位も上がり、周囲の人間に相談するなど、弱みを見せにくい
- 周囲の人間が結婚しており、寂しさを感じているため
- 高齢の両親からの結婚のプレッシャー
次にご紹介する交際あっせん詐欺の流れを家族や友人、信頼できる方と共有し、注意喚起し合うことで、詐欺の被害を未然に防ぎましょう。
交際あっせん詐欺の流れ | 注意事項 |
1.【 雑誌 / メール / SNS / 出会い系アプリ(出会い系サイト) / インターネット掲示板 / 広告 】などで【 異性を紹介する・仲介する 】と謳い、対象者(被害者)から連絡させる。 | ・男女の出会いを主な目的としていない【 Facebook / Instagram 】などのSNSから出会い系や交際あっせんの勧誘をされることもある。 ・SNSや出会い系アプリの【 プロフィール写真 / 投稿写真 】は、無関係な第三者の写真を悪用しているケースもある。 |
2. 【 紹介料・会員登録料金・保証金 】をはじめとする口実を使用して、金銭を要求する。 | ・「必ず交際できる」「交際仲介の会員登録料金が必要」など謳い、金銭を払う対価に、異性との出会いを確約する。 |
3. 相手に恋愛感情を持たせたり、実際に異性に会わせたりと仕込みをすることもある。 | ・対象者(被害者)の寂しさや恋愛欲求を利用し、入金を促す。 |
4. 追加の金銭要求をされることもあるが、実際に異性を紹介されないことがほとんどである。 | ・「追加料金でよりレベルの高い異性に会える」「気に入った相手をキープしておくためにポイント購入が必要」と入金要求をする。 |
交際あっせん詐欺の入金の口実
「交際あっせん詐欺」において、詐欺師は対象者(被害者)から金銭を騙し取るため、さまざまな口実を用いてきます。
以下に、代表的な入金口実を5つご紹介します。
少しでも対応に違和感を感じたり、同じような口実で金銭の要求をされた場合は、こちらの記事を思い出してください。
特に、入金を急かされたり高額な支払いを要求された場合は、詐欺の可能性を疑うことが重要です。
重ねて、万が一詐欺師の指示に従って振込をしてしまった際には、早急に警察などの専門機関に相談しましょう。
1. 架空の相手を仲介する手法
「架空の人物を紹介し、その人物との交際を仲介する」と偽る手法があります。
しかし、実際にはそのような人物は存在しません。
詐欺師は、無関係の第三者の写真を使用することで、詐欺師がなりすましている可能性が高いです。(異性になりすますことも)
「あなたに相応しい人を紹介する」と、嘘の約束を取り付け、対象者(被害者)に会員登録料や保証金を支払うよう要求します。
実際に金銭を支払ってしまった場合、詐欺師の収益となってしまうため、男女の出会いを称した金銭のやり取りには、慎重になることが大切です。
2. 交際相手を紹介するだけでなく、実際にその相手と会わせる手法
「交際相手を紹介するだけでなく、実際にその相手と対面する機会を提供する」という手法が存在します。
これにより、詐欺の標的を信用させ、より高額な支払いを要求されるのです。
また、仲介料や保証料、サイトの登録料に加えて、あらかじめポイントを購入させることで、異性と交際できると勧誘したり、「相手から支払い分を返金してもらえる」と騙すケースも存在します。
しかしながら、再び同じ相手との対面を望む際には、さらなる入金が必要です。
入金に応じた結果、実際の対面が実現しないまま、被害者の金銭が奪われるケースが多いです。
また、詐欺師の指示に従って支払いを行うと、要求される入金額が次第にエスカレートする傾向があるため、慎重な対応が求められます。
どの段階においても、状況を冷静に判断し、詐欺のリスクに注意を払うことが重要です。
3. 感情を利用する手法
「対象者(被害者)の孤独感や恋愛感情に漬け込み、金銭を騙し取る」手法に注意しましょう。
詐欺師は時間をかけて、対象者(被害者)との信頼関係を築き、気持ちを利用することで、多額の金銭を騙し取ろうとするのです。
恋愛感情を煽るため、テキストメッセージだけでなく、実際のデートや電話を通じて、対象者と密接にコミュニケーションを図ることがあります。
これにより、対象者(被害者)の感情を高揚させ、冷静な判断を妨げることが目的です。
安易にうまい話には乗らず、自身と大切な資産を守るために、用心深く行動しましょう。
国際ロマンス詐欺にも注意
「国際ロマンス詐欺」とは、主にインターネット上のSNSやマッチングアプリ、出会い系サイトなどを通し、外国人を装い、時には恋愛感情を抱かせるような甘い言葉で対象者を騙し、金銭を送金させる詐欺のことです。
手間暇かけて騙す場合が多いことから、被害額が大きいといった特徴があります。
近年では、マッチングアプリだけでなく、日常生活で活用されるFacebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)、その他ビジネス向けのSNSでも被害が拡大しています。
普段何気なく使用しているツール上のメッセージということで、気が緩んでしまう方が多いため、注意が必要です。
また、詐欺師がなりすます人物は、容姿端麗なモデルや清潔感溢れる人柄の良さそうな一般人、韓国・アジアのアイドル、ハリウッド俳優まで多岐に渡ります。
あくまで、ターゲットから金銭を奪うことが目的であるため、相手が魅力的であると思うような人物になりすます傾向が高いです。
4. SNSから出会い系サイトや架空の恋人仲介サイトに誘導する手法
昨今、「SNSから出会い系サイトや架空の恋人仲介サイトに誘導する」手法が広まっています。
異性との出会いを主目的としていないFacebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)などのSNSツールを通じて、出会い系サイトや架空の恋人仲介サイトに誘導され、その後お金を騙し取る手口にも注意が必要です。
以下は、悪用される可能性のあるSNSツールの一例です。
- FacebookのMessenger機能
- X(旧Twitter)のDM(ダイレクトメッセージ)
- InstagramのDM(ダイレクトメッセージ)
- TikTokのDM(ダイレクトメッセージ)
- LINEの個別チャット・オープンチャット
これらのメッセージ機能が備わったSNSツールでやり取りする際に、相手が別のツールへの移行を促す場合、詐欺の可能性が非常に高いです。
詐欺師は、より多くの金銭を奪うという目標達成のため、相手に恋愛感情を抱かせて、やり取りを続けようとするため、警戒心を持ちつつ対処しましょう。
5. 高額な仲介料や登録料を請求する手法
詐欺師は、「架空の交際相手との高額な仲介料や保証料、サイトの登録料などを要求する」手法を用いることがあります。
高額な料金を請求するにあたって「追加料金を支払えば好みの異性と出会える」といった虚偽の約束をして、対象者(被害者)を騙すのです。
さらに、紹介された異性と交際が実現する際には、高額な報酬を支払う必要があると主張し、紹介料の支払いを求めることもあります。
しかしながら、実際には交際相手の紹介されることなく、支払った料金の返金も行われないことが多いため、注意が必要です。
虚偽の約束や高額な料金を請求された場合には、冷静な判断力を保ちつつ、疑わしい行動や要求には常に警戒心を持ちましょう。
交際あっせん詐欺に遭わないための防犯対策
続いて、預貯金詐欺から身を守るための対策や注意事項についてご紹介します。
まず、注意すべきことは、詐欺は法的に罰せられるべき犯罪行為であるという点です。
交際あっせん詐欺から身を守るためには、話の整合性を確認したり、第三者の意見を聞くことが重要です。
少しでも不審な点があった場合、怪しい点を見逃さず、疑念を持って行動することが大切です。
ご自身の大切な資産を守るためにも、うまい話は詐欺の可能性を疑い、きちんと断りましょう。
また、信頼できる方に相談したり、詐欺の相談窓口や最寄りの警察へ助けを求めることで、被害の拡大を防止することに繋がります。
1. 見知らぬ人の金銭の要求に応じない・連絡をしない
オンライン上で知り合った人からの金銭の要求に応じたり、連絡を取り続けることは注意が必要です。
詐欺師は、魅力的な条件を提示しますが、身元がはっきりしない相手との金銭のやり取りは、返金やトラブル時の対応が困難になります。
メールや電話とはいえ、顔のわからない相手に個人情報が漏れたり、詐欺集団に共有され、不正利用される可能性があります。
知らない番号やメールアドレスに連絡をしないことに加え、少しでも怪しいと感じたら、メッセージには返信しないよう対処しましょう。
巧妙に対象者(被害者)を騙すために連絡を続けるかもしれませんが、証拠を確保した後、そっとフェードアウトして、専門機関に委ねることが懸命です。
2. 安易にうまい話に乗らない
登録料を支払ったり、ポイントを購入することで、交際相手を紹介するといった、魅力的な取引内容には慎重になることが重要です。
初回は無料でサービスを受けられると言われても、その後に保証金などの名目で、金銭を要求されるケースがあります。
紹介相手と交際するために、お金を要求されたり、少しでも怪しいと感じた場合には、それ以上話を進展させないようにするのが賢明です。
また、紹介された相手との交際が成功すると、成果報酬が得られると謳われている求人にも警戒することが必要となります。
詐欺の可能性が高い案件には耳を傾けず、冷静な判断を保ち、そこで関与を中断する勇気を持ちましょう。
3. やり取りしている相手について調べる
交際あっせん詐欺の犯人は、ターゲットを安心させたり、お金を奪うという目的を達成するため、SNSやインターネットで不正ダウンロードした他人の写真を使用しています。
赤の他人の写真を使用することで、正体がバレるのを防ぐことを目的といます。
SNSでの相手のプロフィール写真(アイコン)や投稿されている写真を画像検索することで、相手が詐欺師であるか判断するための手掛かりになります。
画像検索することで、全く同じ写真の人物が違う名前で活動していたり、同じ写真が複数枚出てきた場合には、詐欺の可能性が高いです。
詐欺師から身を守るためにも、写真を検索してみてください。
画像検索方法
画像検索する場合、Googleの画像検索の機能を利用するのがおすすめです。簡単な手順となっているため、一度試してみてください。
1. まずは、やり取りをしている相手のプロフィール写真を保存またはスクリーンショットしましょう。
2. スマートフォンまたはパソコンのウェブブラウザ(Google ChromeやSafariなど)を開き、「Google画像検索」と検索。
3. 「画像で検索」と表示されるカメラマークのアイコンをクリックします。
4. 「ファイルをアップロード」ボタンを押し、検索したいプロフィール写真の保存した画像またはスクリーンショットを選択し、アップロードしましょう。
5. アップロードが完了すると、自動的に画像検索の結果が表示されます。
プロフィール写真と同じ人物の写真が検索結果に表示されている場合、詐欺の可能性が高いです。絶対に金銭の要求に応えないよう警戒しましょう。
4. 高額な請求や入金を急かすような取引に注意する
交際相手を仲介するに当たって、高額な請求をされたり、入金を急かされるような場合には、詐欺の可能性を考慮すべきです。
特に、要求する金額や内訳に対する相手の説明が不十分であったり、あいまいである場合には、慎重に対処しましょう。
時間制約を用いて、急いで入金を迫る場合、焦って行動し判断力を欠く可能性があります。
一旦冷静になり、対象者(被害者)の判断力を奪おうとする詐欺師の手法に注意することが重要です。
重ねて、少しでも怪しいなと感じたら、友人や家族、法律の専門家をはじめとする、信頼できる第三者の意見を求めることで、詐欺の被害を防ぐサポートになることがあります。
交際あっせん詐欺に遭ったらはじめにやるべきこと
こちらの章では「交際あっせん詐欺」に遭ったらはじめにやるべきことについて、ご紹介します。
前提として、詐欺は罰せられるべき犯罪です。
しかし、一つでも下記の条件に当てはまるなと感じた場合、自分の大切な資産を守るためにも、詐欺師との連絡を断ち、きっぱりと誘いを断りましょう。
また、信頼できる人間に相談したり、詐欺の相談窓口や最寄りの警察へ助けを求めることで、被害の拡大を防止することに繋がります。
1. 素早く証拠を確保する
交際あっせん詐欺の被害金額を取り返すためにも、素早く証拠の確保を行いましょう。
弁護士や警察、国民生活センターに解決するよう動いてもらうためには、何より証拠が大切です。
次の情報を迅速に確保しましょう。
- 詐欺師との通話記録
- 詐欺の取引日時
- 自身の口座から送金された証拠(取引履歴)
- 詐欺師の情報(電話番号やメールアドレスなど)
- 自宅訪問された場合、防犯カメラの映像など
上記のような情報は、被害額を取り返すことはもちろん、後の調査や報告に役立つため、早急な対応を行いましょう。
2. 詐欺師との連絡を一切断つ
詐欺師は、巧妙に被害者を騙すために連絡を続けるかもしれませんが、一切の応答をせず、メッセージをブロックするなどの対策を取りましょう。
自分を騙したということで、詐欺師に対し、「返金してほしい」「弁護士や警察に相談する」と、感情的になったり挑発したりすることは避け、冷静に行動しましょう。
また、被害金返還のためにも、相手に詐欺に気づいたことを知られないことが重要です。
相手に気づかれないよう証拠を確保した後、そっとフェードアウトして、警察や弁護士などの専門機関に委ね、返金に向けた準備を進めることが大切です。
3. 冷静になり、これ以上の個人情報や金銭の譲渡はしない
交際あっせん詐欺に遭った場合、振り込んでしまった分を取り返そうと、詐欺師の要求に従い入金してしまう方もいらっしゃいます。
複数回入金しても、交際相手を紹介されたり、一度会った相手に再会できる可能性はゼロに等しいと言えます。
まずは、冷静になり、起きてしまった出来事を客観視することが重要です。
怒りや焦りといった感情が支配すると、適切な対応ができなくなる可能性があります。
被害を大きくしないためにも、法律のプロである弁護士に相談し、今後の行動についてアドバイスをもらいましょう。
交際あっせん詐欺の被害金返還のため銀行に連絡しましょう
交際あっせん詐欺であることが判明し、詐欺師の指定口座にお金を振り込んでしまった場合、振込先の金融機関とのやり取りを行うことになります。
疑わしい口座なら銀行判断で口座凍結が可能
一般社団法人 全国銀行協会では、全ての銀行へ向け、「事務取扱手続」を通達しています。
この通達により、【振込先の銀行判断で詐欺であると確認できた該当の口座】を凍結(口座への出入金の停止と口座自体の解約)させることが可能です。
次のケースでは、速やかに口座が凍結される可能性があります。
凍結口座の残金は被害者に分配される
犯罪利用された疑いのある該当口座が一定の条件を満たすと【被害回復分配金】=凍結口座の残金を受け取ることが可能です。
被害回復分配金受け取りの流れ
詐欺被害者の【被害回復分配金】受け取りの流れについてご紹介します。
ただし、該当口座の口座残高により、受け取り金額が異なるため、被害額を全て受け取れるわけではありません。
重ねて、詐欺被害者が複数人いる場合、【被害回復分配金】は被害額に応じ、各被害者に配分されます。
ただし、詐欺師がすでに口座からお金を引き出してしまっており、口座残高が1,000円未満の場合、受け取りができないことをご了承ください。
被害回復分配金受け取りの流れ |
1. 犯罪に利用された口座が凍結される。 |
2. 預金保険機構のホームページ【 https://furikomesagi.dic.go.jp/ 】に該当口座の情報や口座名義人の氏名などが公開される。 |
3. 公開後、60日以内に口座名義人(=詐欺師)から「自己の権利行使」を主張する届出がない場合、預金の権利が消滅する。 |
4. 被害者からの「被害回復分配金支払申請」の受付が開始される。 |
5. 被害者は、90日の被害回復分配金支払申請の期間中に、振込先の金融機関に対して申請をする。 |
6. 金融機関が支払該当者を精査し、被害回復分配金受け取りとなる。 |
詐欺被害者が被害回復分配金を受けるための条件
詐欺被害者が【被害回復分配金】を受け取るためには、次の条件を満たしている必要があります。
- 【被害回復分配金支払申請】を行っていること
- 指定期間中に、振込先の金融機関へ申請すること
救済を受けられないケース
現金を詐欺師に手渡しした場合、救済措置の対象から外れるため、ご注意ください。
重ねて、現金をレターパックなど、現金書留以外の方法で郵送した場合、郵便法違反に該当し、罰金刑または懲役刑などの罪に問われる可能性があります。
現金書留以外の方法で郵送してしまった際には、郵便局に追跡番号を伝え、すぐに配達をキャンセルしてもらいましょう。
交際あっせん詐欺に巻き込まれた場合の頼れる相談先
こちらの章では、交際あっせん詐欺について相談できる機関についてもご紹介します。
万が一トラブルに巻き込まれた際には、早急に下記の窓口にて助けを求めてください。
重ねて、ご自身で詐欺であるか判断がつかない場合、実際に振込をする前に、家族や友人、信頼できる人物に相談するよう心掛けましょう。
1. 国民生活センター・消費者ホットライン
「国民生活センター」とは、国が運営する【消費者のための独立行政法人】です。
消費者のための情報提供や調査・研究、消費者トラブルに関して法的解決手続も行っており、専門の相談員からアドバイスをもらえます。
交際あっせん詐欺に巻き込まれた場合、専門の相談員から【適切な対処方法】についてアドバイスがもらえたり、犯人の連絡先が判明している場合には、間に立って連絡を取ってもらえることも。
国民生活センターでは、【電話での無料相談】も可能なため、今後の対応について、アドバイスを仰ぐのも一つの選択肢ではないでしょうか。
- 電話番号:03-3446-1623
- 受付時間:平日10:00~12:00、13:00~16:00
- HP:https://www.kokusen.go.jp/map/
消費者ホットライン
交際あっせん詐欺について、どの機関に相談すれば良いかわからない場合、最寄りの相談先を紹介してもらえる消費者ホットラインに問い合わせましょう。
地方公共団体が設置している、消費生活センターや消費生活相談窓口を紹介してもらえます。
- 電話番号:188
- 受付時間:相談窓口により異なる
- 通話料金:無料
2. 警察
交際あっせん詐欺は「詐欺罪」に該当し、第三者が不正な金銭を銀行口座から引き出すことで、「窃盗罪」にも問われるなど、厳しい処罰を受ける犯罪行為です。
また、単独ではなく、詐欺グループと関与して犯罪収益を受け取ることで「組織犯罪処罰法」の違反にも該当します。
警察に相談することを躊躇せず、冷静に次の情報を伝えましょう。
- 交際あっせん詐欺に遭った流れ
- 被害額
- 振込先情報(店番号・口座番号・氏名など)
- 詐欺師の情報(詐欺師のSNSアカウントや特徴、電話番号などの連絡先など)
- 現在の状況
相談する際には、「#9110」に問い合わせることをおすすめします。
こちらの番号に詐欺被害を報告することで、相談内容に準じて、関連部署が連携して対応し、今度の対応や助言、詐欺師への警告・検挙などの措置を行ってもらえます。
※「110」は、すぐに警察官に駆けつけてもらいたい緊急の事件・事故などを受け付ける通報ダイヤルです。
- 電話番号:#9110
- 受付時間:平日8:30~17:15(各都道府県警察本部で異なる)
- 「#9110」の紹介ページ《政府候補オンライン》:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201309/3.html
3. 金融庁「金融サービス利用者相談室」
交際あっせん詐欺をはじめとする金融関係でトラブルが発生した場合には、「金融サービス利用者相談室」に問い合わせるのも一つの選択肢ではないでしょうか。
こちらの相談室は、金融関係全般の問題について、スムーズな解決を目指し、【論点整理】や【対処法】についてアドバイスをもらえる窓口です。
ただし、個々のトラブルの直接仲介・解決・あっせんは専門外ですので、ご注意ください。
- 電話番号:0570-016811
- 受付時間:平日10:00~17:00
- HP:https://www.fsa.go.jp/receipt/soudansitu/index.html
4. 弁護士
交際あっせん詐欺に遭い返金を求める場合、法的観点からのアドバイスが役に立つこともあります。
弁護士には、【法的関連で対応可能な業務や裁判所・審理の制限がない】ため、相談者の状況に最も適した手段で問題解決へ向けてアプローチすることが可能です。
煩雑な手続や書類作成を代行してもらえたり、金融機関との交渉や被害者本人では詐欺師が応じない場合も、代理人として介入することでスムーズに借金問題を解決できたりすることもあります。
直接出向かなくても、LINEやフリーダイヤルでの電話相談を無料で受けてくれる法律事務所もありますので、活用してみるのも一つの手ではないでしょうか。
法律の専門家である弁護士の知識と経験を頼りに、融資保証金詐欺への適切な対応策を見つけましょう。
交際あっせん詐欺の被害が拡大する前に弁護士へ相談しましょう
1. 「最適な解決方法」で問題解決へアプローチ
弁護士に相談することで、法的観点から相談者の状況に最も適した解決方法を提案してもらうことが可能です。
法律のプロに冷静に現在の課題を分析してもらい、今後の対処法についてアドバイスをもらいましょう。
重ねて、先にご紹介した通り、弁護士には、詐欺事案に関する業務の幅に制限はありません。
従って、トラブルが裁判へ発展した場合にも、迅速で能率的な対応を行うことが可能です。
相談者ごとに合わせた対策を講じることで、交際あっせん詐欺の解決へ向け、効率的なアプローチを行えます。
特に、詐欺事案の解決を強みにしている法律事務所であれば、経験豊富で相談実績も多く、相談者の頼もしいサポートとなることでしょう。
2. 被害金の返還請求手続を代理してもらえる
詐欺師から返金を求める場合、つまり詐欺問題解決には、スピード感を持って対処することが最も重要なポイントです。
しかし、警察や消費者センターでは、具体的な返金対応は望めず、限られた範囲内でのサポートとなります。
これらの機関は、詐欺事件の捜査や犯人の逮捕、適切な対処方法についてのアドバイスは可能ですが、被害金の返還請求は管轄外であるためです。
一方で、弁護士は、専門知識を要する【被害金の返還請求を請け負うことが可能】です。
詐欺師とやり取りする場合、弁護士の交渉力が加わることで、円滑に物事を進められるのも大きなメリットではないでしょうか。
3. 刑事告訴の手続をサポートしてもらえる
交際あっせん詐欺の詐欺師を刑事告訴する場合、その手続や警察とのやり取りには、法的知識はもちろんのこと、独自のノウハウが必要不可欠です。
弁護士に依頼することで、内容証明の送付や警察への被害届提出、その後の対応まで一任できるなど、スムーズな問題解決や精神的負担を軽減する一助となるのではないでしょうか。
さらに、刑事告訴する際の必要な書類の準備や作成まで請け負ってもらえるため、相談者の時間と手間を削減することにも繋がります。
法律の専門家である弁護士の知識と経験を頼りに、あなたにとって最適な対応策を見つけましょう。
まとめ
ここまで、交際あっせん詐欺について解説させていただきました。
交際あっせん詐欺に遭った場合、お金を失ってしまったことはもちろん、信じていた相手に裏切られたということで、冷静な判断が難しくなるケースが少なくありません。
対象者の感情に漬け込んだ手法で、「交際相手を仲介する」と安易にうまい話に乗り、オンライン上で知り合った人からの金銭の要求に応じたり、連絡を取り続けることは注意が必要です。
詐欺師の巧みな話術に惑わされず、やり取りしている相手について画像検索し自己防衛することをはじめ、高額な請求や入金を急かされた場合には、一度冷静になり、状況を客観視しましょう。
重ねて、詐欺であるか判断が難しい場合や少しでも違和感を感じた際には、信頼できる人に相談したり、該当機関に直接問い合わせることをおすすめします。
また、身近な人に相談しづらい場合はもちろん、被害を拡大させないためにも、警察や消費センターなどの公的機関、弁護士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを得ることが、詐欺被害の解決に向けた重要な一歩になるのではないでしょうか。
※こちらの記事は、2023年9月1日時点の情報です。
お問い合わせ先
【XP法律事務所】
- 代表弁護士:今井 健仁(第二東京弁護士会)
- 所在地:〒104-0061 中央区銀座1-15-4 銀座一丁目ビル13階
- TEL:0120-239-235(詐欺問題専用番号)
- ホームページ:https://sagihigai-henkinsoudan.jp/illust02/02/g/lad/