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詐欺

【2023年最新】Instagramの怪しいDMから仮想通貨投資詐欺に?詐欺師の手口や対処法を徹底解説

皆さんは、InstagramのDMで怪しい仮想通貨にまつわる投資話を持ちかけられたことはありますか?コロナ禍で収入に影響が出たり、将来への不安から儲け話に乗ってしまうようです。本記事では、仮想通貨投資詐欺とは何か・詐欺師の特徴・手口・被害に遭った場合の対応&対策など、皆様の一助となるよう、わかりやすく解説していきます。

【2023年最新】Instagramの怪しいDMから仮想通貨投資詐欺に?詐欺師の手口や対処法を徹底解説

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皆さんは、Instagramのダイレクトメッセージで怪しい仮想通貨(暗号資産)にまつわる投資話を持ちかけられたことはありますか?

Instagramというアプリの特性上、名前や顔を出して発信していることから、相手を信用してしまい投資詐欺に巻き込まれてしまう、といった事例が多数報告されています。

コロナ禍で収入に影響が出たり、将来への不安から「必ず儲かる」「リスクはない」「値上がりする」などの儲け話に乗ってしまうようです。

本記事では、仮想通貨投資詐欺とは何か詐欺師の特徴詐欺の手口被害に遭った場合の対応被害に遭わないための対策など、わかりやすく解説していきます。

この記事が、仮想通貨投資詐欺についての対策を学びたい方や被害に遭ってお困りの方の一助となれば幸いです。

そもそも、仮想通貨とは?

仮想通貨(正式名称:暗号資産)は、言わば現物のない「デジタル通貨」です。

日本銀行では、次の3点のように定義しています。

  1. 不特定の者に対して、代金の支払いなどに使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドルなど)と相互に交換できる。
  2. 電子的に記録され、移転できる。
  3. 法定通貨又は法定通貨建ての資産(プリペイドカードや電子マネーなど)ではない。

仮想通貨の種類は、数千以上にのぼります。ビットコインやイーサリアムといった代表的な仮想通貨について、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

仮想通貨の売買・換金は、「取引所」や「販売所」と呼ばれる事業者(=暗号資産交換業者)を通すこと。また、暗号資産交換業者のウェブサイトで口座の作成が必要です。

利用者の多くは、金融取引や投資を目的としています。

そのため、取引時の需給関係によって価格が左右されることから、価格が大きく変動しやすいというのが特徴です。

ただし、法定通貨と異なり、大きな価値変動や取引所の破綻などトラブルに見舞われた場合でも、利用者は補償を受けられません。

仮想通貨の取引所・販売所について

「取引所」での取引は、個人同士(一般ユーザー同士)のやり取りです。売買の際は、株と同じく、売り手と買い手の希望売買価格が一致する必要があります。

一方、「販売所」での取引は、交換業者(お店の方)と個人とのやり取りで、非常にシンプルな売買システムです。購入の際は、交換業者が提示した価格で購入します。

ここで注意したいのは、暗号資産交換業者は、金融庁・財務局に登録することが義務付けられていること。

正規の登録業者は、金融庁の公式ホームページで公表しています。

登録されていない業者の場合、詐欺師や犯罪グループである可能性が高いため、注意してください。

取引所や販売所に誤って登録した場合、あなたの大切な資産を騙し取られたり、口座やクレジットカードなどの個人情報を盗まれてしまうことも考えられます。

仮想通貨を売買する場合には、一般的にリスクが伴うこと。重ねて、金融庁・財務局の登録業者であるか必ず確認することを徹底してください。

Instagramにおける仮想通貨投資詐欺

「仮想通貨投資詐欺」とは、Instagramのダイレクトメッセージ機能を通して、偽の仮想通貨(暗号資産)の取引所・販売所に登録させ、そこに入金したお金を騙し取る詐欺のことです。

合わせて、投資の初期費用(教材購入・レクチャー代)や投資サロンへの入会金、出金の際の税金・手数料といった名目で送金させる手口も仮想通貨投資詐欺の被害として報告されています。

また、仮想通貨にまつわるURLを送り、口座番号やクレジットカードなどの個人情報を入力させ、それらの重要情報を売買したり、間接的にお金を巻き取るケースもあるようです。

被害者層は、Instagramのアクティブユーザーである20代前後の学生をはじめ、仮想通貨運用経験のある働き世代、将来の貯蓄を考える子育て世代、外部との交流を制限される未就学児のいる専業主婦など多岐にわたります。

昨今、老後2000万問題が提起されたこと。コロナ禍で働き方を制限され、節約意識が高まったことで、少しでも「今ある貯蓄を増やそう」という思いから、詐欺に巻き込まれてしまう方が多い印象です。

一般的なInstagramにおける仮想通貨詐欺の流れは、下記の通りです。

  1. InstagramのDMを通して、ターゲットに接近する。
  2. 投資のプロとして上手い儲け話をしたり、美男美女に扮して暗号資産(仮想通貨)の取引所への登録を促すなど、メッセージ機能を通して仕込みを行う。信用させるため、偽の利益情報を渡したり、初期段階では実際に儲けさせることも。
  3. 何らかの理由を付けて、送金を要求する。初めは少額で複数回振り込ませようとしたり、出金の際の税金や手数料など必要な費用であることを装い入金させる。
  4. 騙されて入金すると音信不通になる。

重ねて、話に乗せられ、投資に関する説明会などに参加してしまうと、確実に契約を確約されてしまうことが多いため、お気をつけください。

ターゲットから金銭を騙し取るため、あらゆる手で稼げていることをアピールしたり、ついつい油断してしまう子持ちの主婦や容姿端麗な人物になりすましているようです。

リスクのない投資は存在しません。「絶対に儲かる」など、怪しい勧誘を受けた場合は、連絡を無視したり、きっぱりとお断りしましょう。

また、詐欺の相談窓口や最寄りの警察へ助けを求めてください。

詐欺師のアカウントの特徴

Instagramで仮想通貨の投資詐欺で悪事を働こうとしているアカウントには一定の特徴が見られます。

被害を未然に防ぐためにも、代表的な詐欺師の特徴や見抜き方についてご紹介します。

ダイレクトメッセージなどで投資勧誘をしてきたアカウントに、一つでも下記の条件が当てはまっていた場合、簡単に儲け話に乗ってしまうのは非常に危険です。

それでは、一つひとつ確認していきましょう。

1. 投稿に収益報告や札束

詐欺師のアカウントを見た方に、投資への安心感をもたらすため、投資で儲かっていることをアピールする写真が多く見られます。

具体的には、大量の札束を写したもの収益表・口座残高のスクリーンショットが投稿されていたら注意が必要です。

「普通のOL・主婦でもスマホ一つで簡単に稼げる」「短期投資で副業でも簡単に儲かる」などの文言で、投資に対するハードルを下げ、ターゲットを騙そうとしています。

しかし、過去の実績として投稿されている収益は偽物であることが多く、他のアカウントで使いまわされていることも多く見受けられます。

さらに、著名人との繋がりを匂わせるようなアカウントも存在します。

存在しない架空の投資事例であったり、初期投資や手数料だけ奪い取って逃げられる可能性が非常に高いため、ご注意ください。

2. 投稿に高級車や高級ブランドが多い

先に同じく、フォロワーに投資に対する嘘の夢を見させるため、下記にまつわる投稿が多いのも一つの特徴です。

  • 高級スポーツカー
  • 高級ブランドのバッグや洋服
  • プレミア価値のある腕時計
  • レストランでの豪華な食事
  • 高級ホテルでの滞在の様子
  • 人気リゾートやヨーロッパをはじめとする、海外旅行の様子

夢を語り、まるで成功者であるかのようなライフスタイルを演出することで、「自分も投資家になったら素敵な生活を営めるのではないか」とターゲットに投資願望を抱かせることを目的としています。

これらの写真も、詐欺グループで使いまわされていたりインターネットから不正ダウンロードしたものが多いため、同じような写真を見かけた際には、詐欺師である可能性を考慮すると良いでしょう。

3. 美男美女のアイコン

詐欺のアカウントは、メッセージのやり取りを通して、仮想通貨の取引所へ登録させたり、投資の初期投資費用送金を目的としています。

そのため、思わずメッセージを返したくなるような魅力的で信頼できる人物像を装うことが多いです。

プロフィール写真や投稿に容姿端麗な人物を使用し、相手を魅了し、返信率を上げることで、目的を達成しようと目論んでいます。

先に触れた通り、成功者であるかのような美男美女の画像を用いることで「自分もこうなりたい」という想いを色濃くしてしまうのです。

しかしながら、こういった画像も詐欺師の身元が割れないようSNSやインターネットから無断で使用したものがほとんどです。

後ほどご紹介しますが、Googleの画像検索の機能を利用し、本物であるか判断を下すことをおすすめします。

4. DMの誤字脱字が多い

文章が不自然で誤字脱字が多い傾向にある詐欺師が送る怪しいダイレクトメッセージ。

誤字脱字が多い理由は、下記の3点が挙げられます。

1点目は、外国人が日本人になりすましており、翻訳アプリを使用しているため。

2点目は、確実にターゲットに入金させるという目的を達成するため、不自然な内容を読んでもおかしいと気付かない・スルーしてしまう人物をターゲットに選んでいる。

3点目は、大人数に詐欺メッセージを送信しているため、適当に文字を打っている。

また、DMが長文である場合も、詐欺グループ内でテンプレートとして共有していることが考えられます。

少しでも怪しいな・不自然だなと疑った場合は、自分の身を守るためにも、返信せずに無視するのが得策です。

5. フォロワーの少ない新しいアカウント

開設されてから日が浅いアカウントから投資にまつわるメッセージがきた場合には、注意が必要です。

特に、メッセージにリンクを添付し、外部サイトやLINEアカウントに誘導しようとする動きがあった場合、詐欺である可能性が非常に高いでしょう。

Instagramのルール上、勧誘行為が禁止されているため、詐欺師は外部へ誘導する必要があるのです。

重ねて、投稿が少ないまたは全くない場合にも注意しましょう。

理由は、詐欺アカウントが通報された際、すぐに削除し証拠を残さず、いつでも逃げられるよう対策しているからです。

6. 子持ち主婦

ターゲットに狙われやすい主婦層を騙すため、子持ち主婦を装っているアカウントも多く見受けられます。

親近感を抱きやすい子供との日常生活の写真やお弁当などの料理の写真を投稿することで、安心感をもたらそうとしているのです。

また、Instagramのアルゴリズム上、ユーザー個人に合わせた投稿が表示されるといった特徴があります。

そのため、「スマホ一つあれば隙間時間で毎月○○万円」「未経験でも好きな時間に副業として稼げる」など、ターゲットが思わず食いついてしまう投稿ばかり表示されてしまうのです。

都合の良い話ばかりを目にすることで、いつの間にか詐欺に巻き込まれてしまうこともあります。

上記のような誘い文句が書かれていた場合には、すぐにうまい話に乗らないようにすること。また、信頼できる人に相談することをおすすめします。

仮想通貨投資詐欺の手口・口実

Instagramにおける仮想通貨投資詐欺において、詐欺師がターゲットに送金させる代表的な口実を6点ご紹介します。

前提として、本当に儲かる投資であれば、他人に教える必要がありません。

少しでも違和感を感じたり、同じような口実で送金を求められた場合は、こちらの記事を思い出してください。

1. 投資を元本保証します

「元本を保証します」という口実で、仮想通貨投資話を持ちかけられることがあります。

銀行以外の業者が元本保証を謳ってお金を集めることは、「出資法」に違反する犯罪行為です。

元本保証が確定しているものやリスクのない投資は世の中に存在しません。

上記のような文言で投資話を持ちかけられた場合、詐欺である可能性が非常に高いでしょう。くれぐれも注意してください。

2. 強引な勧誘

投資するか否かの決断を急かす勧誘や頻繁なメッセージ・電話にとるしつこい勧誘により、ターゲットに意思決定させる手口があります。

重ねて、投資セミナーや説明会に参加させ、投資の意思決定をさせることも多いようです。

しつこい勧誘行為で「投資しない自分が間違っているのでは」と、判断力が鈍ってしまったり、「既にあなた名義で仮想通貨を購入した。キャンセルするなら、多額の解約金を払え。」といった脅し文句により、払ってしまうこともあります。

まずは、不要であると判断した勧誘はきっぱりと断りましょう。あなたの大切な資産を守り、トラブルを防止するためにも、冷静に投資について検討しましょう。

3. 聞いたことがない怪しい仮想通貨名・投資サイト

Instagramにおける仮想通貨投資詐欺には、投資の初心者や仮想通貨にまつわる知識があまりない方を狙った手口も存在します。

ダイレクトメッセージで投資話を持ちかけられた際、聞いたことがない仮想通貨や投資サイト(投資アプリ・取引所・販売所)に誘われたことはありませんか?

「今後伸びる新しい仮想通貨である」「手数料の少ない今話題の仮想通貨投資サイトである」などの誘い文句で、ターゲットを巧みに騙す手口も増加しています。

うまい言葉に誘われるまま、内容のわからないものに投資してしまうのは大きなリスクです。

聞いたことのない仮想通貨や投資サイトであったり、正規の検索で表示されない怪しいものには、投資しないことが賢明です。

4. 有名企業の名前を借りる

メッセージをやり取りする相手が誰もが知っている有名企業の名を出してきた場合、本物であるか精査する必要があります。

有名企業という安心感から、信用できる投資話であるかきちんと判断せず、話を聞き入れてしまう方も多いのではないでしょうか。

Instagramにおいて、正規の公式アカウントである場合、認証バッジ(ギザギザの青丸にチェックマークがついたもの)がユーザーネームの横に付いています。

企業の公式アカウントと偽るために、プロフィール欄に実際の企業サイトのURLを添付している場合もあるので、ご注意ください。

有名企業の名を語った偽アカウントからの投資案件は、詐欺の可能性が非常に高く危険です。

判断がつかない場合は、企業に問い合わせたり、公式ホームページを確認することで詐欺被害から身を守りましょう。

5. 初期投資

Instagramの仮想通貨投資詐欺において、発生件数が多い手口と言われているのは、初期投資でお金を騙し取られてしまうケースです。

下記の名目で初期費用が必要であると送金を要求された場合には、くれぐれも注意してください。

  • 投資サロンへの入会金
  • 投資教材代
  • 投資レクチャー代(投資指導代)

「私の教材を購入すれば、誰でも簡単に投資で成功できる」などの謳い文句で購入者を騙し、気づいた時には音信不通やアカウント削除されてい、お金を巻き上げられてしまうのです。

この常套句は、情報商材ビジネス詐欺にも似ています。

初期投資としてお金を払ってしまうと、気づいた時には既に詐欺に巻き込まれて、騙されたお金を取り戻すには、同じように内容のない投資情報を売るしかないといった状況に陥ってしまうのです。

6. 出金するには追加の支払い必要

儲けた金額を出金するのは、税金や手数料などの追加の支払いの必要があるという口実で送金を求めてくる手口もあります。

「入金の○○倍の利益がなければシステム上出金できない」「出金には税金や手数料が必要である」であると、出金を拒否されたり、追加の支払いを求められてしまうのです。

実際にお金を振り込んでしまうと、登録したサイトが削除されたり、出金ができない仕様に変更されたり、ホームページも閉じられてしまうこともあります。

お金を振り込む前に、運営会社のホームページに記載されている住所を検索したり、登記情報の登録番号を確認すると良いでしょう。

教えられた住所に異なる建物情報が記載されていたり、現在は使用されていない登記番号を悪用しているのに気づいた場合は、直ち振り込みをストップしてくださいね。

もう一点、出金にまつわる手口で注意したいのは、クレジットカード・銀行口座・住民票・運転免許証・パスポートの情報提出を求められてしまうこと。

個人情報を詐欺グループ内で共有されてしまったり、不正使用されることも十分考えられます。

ダイレクトメッセージでご自身の大切な情報を本当に送信する必要があるのか、冷静に見極めることが大切でしょう。

仮想通貨詐欺に遭いやすい人の特徴

続いて、Instagramにおける仮想通貨投資詐欺に巻き込まれやすい方の特徴についてもご紹介します。

前提として、詐欺は罰せられるべき犯罪です。しかしながら、一つでも下記の条件に当てはまるなと感じた方は、自分自身の身を守る意味でも、意識しながらSNSを楽しむことが必要です。

1. 主婦層

Instagramの仮想通貨投資詐欺において、ターゲットに狙われやすいのは、主婦の方が多い傾向です。

Instagram全体として、女性ユーザーが多いことに加え、下記の要因が考えられます。

  • 「少しでも家計の足しになれば」という思いを抱いている
  • 小学校入学前の子供がいる専業主婦の場合、子供の預け先などの問題で働けない環境にある
  • ポイ活が流行っており、家事やパートをしながら、副業としてスマホ一つで投資できる点に魅力を感じやすい
  • 子供の将来のため、資産を増やしたいを考えている
  • 専業主婦の場合、家庭での時間が長く、相談できる相手が少ない

家庭のことを考え、金銭的・心理的にも追い詰められてしまった主婦が仮想通貨投資に望みを託してしまうと考えられます。

まずは、家族や友人に相談すること。身内に話しづらいという方は、消費者ホットラインをはじめとする第三者機関に相談し、アドバイスを仰いでください。

2. Z世代

日頃からInstagramなどのソーシャルメディアに親しんでいるZ世代も詐欺師から狙われているのです。

一見、詐欺のターゲットと程遠いように見受けられるZ世代。現実主義かつ将来に対する不安から資産形成にアンテナを張っていたり、既に資産運用している方が多い層と言われています。

詐欺師は、コロナ渦を密に経験したことによる生活不安や投資への関心に巧妙につけ込み、仮想通貨の道に引き込もうと画策しているようです。

また「Fire」「億り人」など、ライフワークバランスを重視する世代が魅力を感じるようなキーワードを誘い文句にしてくるケースも多いため、十分に注意しましょう。

3. 自分は騙されないと思っている方

「自分は騙されない」と思っている頭の良い方や地位の高い方、以前高い役職に就いていた方も、実は詐欺に気をつけなければならないのをご存知でしたか? 

素晴らしい経験や豊富な知識を持っていることで「自信過剰バイアス」が働き、ご自身の判断が正しいと冷静な対応ができなくなってしまうのです。

優秀な方は「相手の間違いを指摘してやろう」と話を聞いてしまったり、「矛盾点を突いてやろう」とメッセージをやり取りしてしまう方が多いと言われます。

重ねて、プライドが高い方は「権威に弱い」傾向にあり、有名な社長の言葉や経験(成功者の経歴)、経済誌の内容を引用された場合、漬け込まれてしまうのです。

また、自分の間違いを認めるのが苦手で後に引けなくなってしまったり、周囲の人間に相談できない方も多く、その盲点を詐欺師に突かれてしまいます。

相手は犯罪のプロです。話を聞かないことを徹底する他、弁護士などの客観的な第三者にアドバイスを仰いでみても良いかもしれません。

4. 押しに弱い、断るのが苦手な優しい方

断るのが苦手で押しに弱く、頼みごとを聞いてしまう方は、詐欺に巻き込まれてしまう方が多いです。

「相手に嫌われたくない」「誘いを断ってしまったら相手に申し訳ない」という他者を思いやる心は、詐欺師にとって都合の良いカモで、上手く利用されてしまいます。

自分のことよりも、お相手のことを優先するのは、素晴らしい心がけです。しかしながら、相手はあなたを騙そうとする犯罪者です。

ご自身の大切な資産を守るためにも、きっぱりと「NO」を突きつける必要があります。

自分では断りにくい状況であったり、送金に悩んだ場合は、周囲の方をはじめ、警察や弁護士など、冷静な判断を下せる機関に遠慮なく相談してください。

5. 仮想通貨に触れたことがある方

仮想通貨に一度でも触れたことがある方も詐欺被害に巻き込まれないよう注意してください。

特に、以前正規の取引で少しでも利益を出した成功経験のある方は、「今回も上手く儲かるだろう」「自分は経験者なので詐欺に遭うはずがない」と初心者に比べ、気持ちが緩んでしまうようです。

また、偽の取引所・販売所は、正規のサイトやアプリに似せて運用しています。以前、目にしたことがあるような仕様に「詐欺ではない」と安心感を感じてしまうこともあります。

少しでも違和感を感じたら、信頼できる経験者に相談したり、すぐに入金や取引は中止し、警察などの第三者機関へ通報してください。

仮想通貨詐欺に遭わないための対策

Instagramにおける仮想通貨投資詐欺に遭わないよう、次の5つの対策を行いましょう。

常に意識しながらInstagramを利用することで、被害を未然に防いだり、トラブルに巻き込まれても、スムーズな対応を行えるため、対策について頭に入れておくと良いでしょう。

1. 知らない人からの突然のフォローやメッセージには注意

見覚えのない人から突然フォローされたり、ダイレクトメッセージが送られてきた場合には、冷静に真偽を確かめる必要があります。

ソーシャルメディアという、相手の本当の顔が見えにくい媒体だからこそ、実生活に置き換えた場合、同じように対応するのか考えましょう。

詐欺師は、魅力的なアカウントで、思わず返信したくなるような「うまい儲け話」を持ちかけてきます。

自分の大切な資産を守るためにも、メッセージを無視したり、アカウントをブロックすることを検討してください。

合わせて、先に触れた通り、仮想通貨投資を持ちかけてくるアカウントが公式のものであるか確かめることも大切です。

自分自身で公式アカウントを検索したり、本当に投資にまつわるメッセージを送信しているのか一度調べてみることをおすすめします。

2. Instagramの設定を見直す

怪しいメッセージをそもそも受け取らないよう設定を見直すことも必要です。

Instagramのアカウントを守るためのおすすめの設定はこちら。

  1. プライベートカウントに設定
  2. ダイレクトメッセージは自分がフォローしている人だけに設定

まずは、自分がフォローしている人のみが閲覧可能な非公開アカウントに設定することをおすすめします。

メッセージは、自分の友人や知人だけのやり取りとなり、投資詐欺から身を守ることに繋がります。

次に、ダイレクトメッセージは自分がフォローしている人だけに設定しましょう。グループチャットに関しても、自分がフォロー中の人物のみ受け取る設定にすることで、怪しいメッセージを自動的にブロックしてくれます。

ダイレクトメッセージに関して、受信設定を変更しない場合、受信トレイを定期的にチェックすること。怪しいアカウントはブロックしましょう。

詐欺の可能性があるメッセージを受信した場合は、Instagramで報告してください。

InstagramからDMがないことを知る

Instagra公式アカウントになりすました偽のアカウントからメッセージが送られてくる場合があります。

Instagram公式では、利用者にダイレクトメッセージを送信することは絶対にありません。

公式であると謳ったアカウントからのメッセージは、詐欺やスパムの可能性が非常に高いです。

くれぐれも個人情報を渡したりしないようお気をつけください。

3. Googleでプロフィールアイコンや投稿された写真を検索する

仮想通貨投資詐欺の犯人は、ターゲットを安心させたり、お金を奪うという目的を達成するため、SNSやインターネットで不正ダウンロードした他人の写真を使用しています。

赤の他人の写真を使用することで、正体がバレるのを防ぐ目的もあります。

相手のプロフィール写真(アイコン)や投稿されている写真を画像検索することで、相手が詐欺師であるか判断するための手掛かりになるのです。

画像検索することで、全く同じ写真の人物が違う名前で活動していたり、同じ写真が複数枚出てきた場合には、詐欺の可能性が高いと言えます。

詐欺師から身を守るためにも、投資の前に写真を検索しましょう。

画像検索方法

画像検索する場合、Googleの画像検索の機能を利用するのがおすすめです。簡単な手順となっているため、一度試してみてください。

① まずは、やり取りをしている相手のプロフィール写真を保存またはスクリーンショットしましょう。

② スマートフォンまたはパソコンのウェブブラウザ(Google ChromeやSafariなど)を開き、「Google画像検索」と検索。

③ 「画像で検索」と表示されるカメラマークのアイコンをクリックします。

④ 「ファイルをアップロード」ボタンを押し、検索したいプロフィール写真の保存した画像またはスクリーンショットを選択し、アップロードしましょう。

⑤ アップロードが完了すると、自動的に画像検索の結果が表示されます。プロフィール写真と同じ人物の写真が検索結果に表示されている場合、詐欺の可能性が高いでしょう。

4. 運用資金を振り込み口座名義を確認する

仮想通貨投資を進めていくにあたり、運用資金の振り込み口座の名義を確認しましょう。

一般的に、証券口座や取引所へ振り込む場合、正規の業者であれば「法人口座」を指定します。

個人名義の口座へ送金を求められた場合、ほぼ詐欺と言って間違いないでしょう。

5. 仮想通貨取引所が正規のものであるか確認する

仮想通貨の売買・換金は、「取引所」や「販売所」と呼ばれる事業者(=暗号資産交換業者)が運営していると先に述べたのを覚えていますか?

繰り返しとなりますが、暗号資産交換業者は、金融庁・財務局に登録することが義務付けられています。

お金を振り込んだり、個人情報を渡す前に、正規の登録業者について、金融庁の公式ホームページで確認しましょう。

登録されていない業者の場合、詐欺師や犯罪グループである可能性が高いため、直ちにやり取りをストップしてください。

仮想通貨詐欺に遭ったらはじめにやるべきこと

自分が詐欺に遭ったと判明した際、大切な資産を騙し取られたことでパニックになってしまう方も多いでしょう。

しかし、これ以上被害を拡大させないためにも、一旦冷静になり対処することが重要です。

こちらの章では、万が一、仮想通貨投資詐欺に巻き込まれた際に、やるべきこと3点について、ご紹介します。

1. まずは、これ以上入金しない

大金を支払ってしまった場合、損した分を取り返そうとさらに入金してしまう人もいます。

相手が詐欺師であること、更なる被害を生まないため、これ以上お金を失わないように振り込みはストップしてください。

また、投資資金を定期払いにしてしまった場合は、クレジットカードや銀行口座の解除も行いましょう。

2. 消される前に、素早く証拠の確保

被害金額を取り返すため、素早く証拠の確保を行いましょう。

弁護士や警察、国民生活センターに解決するよう動いてもらうためには、何より証拠が大切です。

やり取りしたInstagramのダイレクトメッセージの内容や支払い状況、詐欺師の情報など、スクリーンショットで画像を保存したり、印刷し書面に残しましょう。

特に、Instagramであれば、証拠を掴まれないよう、アカウントの削除・退会することも考えられます。

可能な限り早めの対応をすることが大切です。

3. 詐欺師との連絡を一才断つ

相手は、あなたを騙した詐欺師です。

これ以上関係を続けることは、あなたの大切な資産をさらに失うことになってしまいます。

相手を挑発したり、無理に手口を暴こうとしないこと。冷静に、証拠を確保した後、そっとフェードアウトして、専門機関に委ねることが重要です。

仮想通貨詐欺に巻き込まれた場合の頼れる相談先

警察・警察相談専用窓口

「仮想通貨投資」を謳い大金をだまし取った場合、刑法第246条の「詐欺罪」に該当します。

他にも、下記のような罪に問われる犯罪行為です。

  • 無登録にも関わらず仮想通貨を取引した場合:第63条の2・第107条6号「資金決済法違反資金決済法違反」
  • 仮想通貨口座を第三者に売却した場合:刑法第246条「詐欺罪」・第28条2項・3項「犯罪収益移転防止法違反」
  • 他者の仮想通貨口座をハッキングした場合:法第246条の2「子計算機使用詐欺罪」

「大ごとではないだろうか」と躊躇わず、きちんと通報しましょう。

相談する際には、詐欺に遭った流れ・被害額・詐欺師の情報・現在の状況を伝えます。

警察相談専用窓口

「#9110」で最寄りの警察署の相談窓口に相談可能です。詐欺であると判明した場合は、一刻も早く電話してくださいね。

  • 電話番号:#9110
  • 受付時間:平日 8:30~17:15(※各都道府県警察本部で異なる)

金融庁「金融サービス利用者相談室」

「金融サービス利用者相談室」とは、利用者と金融機関との個別トラブルについて、相談に乗ってくれる機関です。

話を伺い、頼れる他機関の紹介やスムーズな解決を目指して、論点整理などのアドバイスをくれます。

※あっせん・仲介・調停は出来かねます。

  • 電話番号:0570-016811
  • 受付時間:平日10:00~12:00、13:00~16:00

国民生活センター・消費者ホットライン

国民生活センターとは、国が運営する、消費者のための独立行政法人です。

総合的見地から、国民生活をよりよくするための情報の提供や調査・研究を行うとともに、消費者トラブルについて法による解決を目指した手続きを行っています。

専門の相談員から的確な対処方法についてアドバイスがもらえたり、犯人の連絡先が判明している場合には、間に立って連絡を取ってもらえることも。

電話での相談も可能なため、詐欺に遭った場合は、国民生活センターにアドバイスを仰ぐのも一つの選択肢ではないでしょうか。

  • 電話番号:03-3446-1623
  • 受付時間:平日10:00~12:00、13:00~16:00

消費者ホットライン

暗号資産に関する不審な勧誘やトラブルについて、どこに相談すれば良いかわからない場合は、最寄りの相談先を紹介してもらえる消費者ホットラインがおすすめです。

地方公共団体が設置している身近な消費生活センターや消費生活相談窓口を紹介してくれます。

  • 電話番号:188
  • 受付時間:相談窓口により異なる
  • 通話料金:無料

弁護士

Instagramにおける仮想通貨投資詐欺に遭い返金を求める場合、法的観点からのアドバイスが役に立つこともあります。

また、被害者本人では相手が応じないケースもあるため、代理人として介入する必要も考えられるでしょう。

直接出向かなくても、LINEやフリーダイヤルでの電話相談を無料で受けてくれる事務所もありますので、活用してみるのも一つの手ではないでしょうか。

すぐに金融機関へ連絡を

「仮想通貨投資詐欺」であることが判明し、詐欺師の指定口座にお金を振り込んでしまった場合、振込先の金融機関とのやり取りを行うことになります。

まずは銀行に連絡

各金融機関には「仮想通貨投資詐欺」に遭ってしまった際に、連絡可能なヘルプデスクや相談ダイヤルが設けられています。

連絡先が分からない場合には、直接銀行に出向き、早急に対処することが重要です。

疑わしい口座なら銀行判断で口座凍結が可能

一般社団法人 全国銀行協会では、全ての銀行へ向け、「事務取扱手続」を通達しています。

この通達により、【振込先の銀行判断で詐欺であると確認できた該当の口座】を凍結(口座への出入金の停止と口座自体の解約)させることが可能です。

次のケースでは、速やかに口座が凍結される可能性があります。

凍結口座の残金は被害者に分配される

犯罪利用された疑いのある該当口座が一定の条件を満たすと【被害回復分配金】=凍結口座の残金を受け取ることが可能です。

被害回復分配金受け取りの流れ

詐欺被害者の【被害回復分配金】受け取りの流れについてご紹介します。

ただし、該当口座の口座残高により、受け取り金額が異なるため、被害額を全て受け取れるわけではありません。

重ねて、詐欺被害者が複数人いる場合、【被害回復分配金】は被害額に応じ、各被害者に配分されます。

ただし、詐欺師がすでに口座からお金を引き出してしまっており、口座残高が1,000円未満の場合、受け取りができないことをご了承ください。

被害回復分配金受け取りの流れ
1. 犯罪に利用された口座が凍結される。
2. 預金保険機構のホームページに該当口座の情報や口座名義人の氏名などが公開される。
3. 公開後、60日以内に口座名義人(=詐欺師)から「自己の権利行使」を主張する届出がない場合、預金の権利が消滅する。
4. 被害者からの「被害回復分配金支払申請」の受付が開始される。
5. 被害者は、90日の被害回復分配金支払申請の期間中に、振込先の金融機関に対して申請をする。
6. 金融機関が支払該当者を精査し、被害回復分配金受け取りとなる。

詐欺被害者が被害回復分配金を受けるための条件

詐欺被害者が【被害回復分配金】を受け取るためには、次の条件を満たしている必要があります。

  • 【被害回復分配金支払申請】を行っていること
  • 指定期間中に、振込先の金融機関へ申請すること

救済を受けられないケース

現金を詐欺師に手渡しした場合、救済措置の対象から外れるため、ご注意ください。

重ねて、現金をレターパックなど、現金書留以外の方法で郵送した場合、郵便法違反に該当し、罰金刑または懲役刑などの罪に問われる可能性があります。

現金書留以外の方法で郵送してしまった際には、郵便局に追跡番号を伝え、すぐに配達をキャンセルしてもらいましょう。

被害が拡大する前に弁護士へ相談しましょう

最適な解決方法を提案してもらえる

法律のプロである弁護士に相談することで、法的観点から最適な解決方法を提案してもらうことが可能です。

状況を冷静に分析してもらい、今後どうするべきかアドバイスをもらいましょう。

特に、仮想通貨投資詐欺の解決を強みにしている弁護士事務所であれば、経験豊富で相談実績も多く、心強いのではないでしょうか。

被害金の返還請求手続きを代理してもらえる

具体的な返金を求める場合、警察や金融機関、消費者センターでは対応を望めません。

また、仮想通貨投資の被害金の返還を求める際、専門知識がないと難しいのが現実です。

犯人と交渉する場合、迅速で速やかな示談交渉力のある弁護士が介入することで円滑に物事を進められるのもメリットではないでしょうか。

刑事告訴の手続きもサポートしてもらえる

加害者を刑事告訴する場合、その手続には法的知識に加えて、警察とのやり取りにおける独自のノウハウを要します。

警察への被害届提出やその後の対応を一任できるなど、弁護士にお任せすることで、スムーズな問題解決や気持ちの緩和にも繋がるのではないでしょうか。

まとめ

仮想通貨投資詐欺に遭った場合、多額のお金を失ってしまったことで、冷静な判断が下せなくなってしまうケースが多いです。

詐欺であると判明したにも関わらず、責任を感じて周りの人間に相談できず、損失分を取り戻そうとさらにお金を振り込んでしまったり、手数料や税金を払ってしまう方もいます。

一度も出会ったことのない相手から「必ず儲かる投資話」を持ちかけられたされた場合は、一旦冷静になる必要があるのではないでしょうか。

「元本補償」「リスク0」「スマホひとつで簡単に副業可能」「初心者でも月○○万円」などの“うまい話”には裏があることを念頭に置いてください。

詐欺であるか判断が難しい場合や少しでも違和感を感じた場合、まずは家族や友人など、信頼できる人に相談しましょう。

身近な人間に相談しづらい場合はもちろん、これ以上被害を拡大させないためにも、警察や消費センターなどの公的機関や弁護士などの専門家に相談し、アドバイスをもらうことが大切です。

※こちらの記事は、2023年6月20日時点の情報です。

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